日本色彩キャリア育成協会

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2025年06月24日

ぬりWA®活用事例  活動報告

高校3年生キャリア教育〈一歩先を見て、わたしの幸せな将来を考える〉育英西高校

一歩先を見て、わたしの幸せな将来を考える進路選択の考え方

6月23日 代表の林由恵による、育英西高校3年生の色彩キャリア教育の授業をさせていただきました。

テーマは「色のチカラで自分らしい未来を描こう」

授業のねらい

①考え方の視野を広げる 

他者の話を聴いて、自分ごとに結び付ける

②キャリアデザインの理解

自分の人生を自分で選んで実現する「幸せなキャリアデザイン」の考え方について学ぶ
③未来を描き、そのための行動を考える
未来のなりたいイメージからバックキャスティングで、目標と行動を考える

ぬりWA(ぬり絵×対話)とは

色と言葉で感情を表現する対話法

ぬり絵を使い、自分の気持ちを自由に色で表現し、感情を言語化させる。
色彩を用いて自己理解を深めるキャリア教育プログラムです。

授業では、「どんな未来を実現したいか」ぬり絵に色で自由に表現していきます。

その感情を言語化し、他者と共有し対話することで、改めて自分のことを理解し、思考を整理していきます。

みなさん真剣にぬり絵にイメージを描いていきます。
先生方も、生徒たちがどんなイメージを持っているのか、関心をもって見ておられました。
ぬりWAキャリアデザインの専用ぬり絵シート。
ぬりWAは、テーマに合わせて複数のぬり絵シートがあります。
何より楽しいのが一番、脳を活性化させます。
休憩時間には、Qlet’を飾っていると、たくさんの生徒さんが興味津々で集まってきました。
Qlet’キューレットとは、3分でイエベブルベの似合う色がわかるボードです。
代表の林由恵が、キャリア教育などの講義でも使用できるように、短時間で診断できる方法はないかと開発し、特許を取得しています。
「私は、イエベと思う」「え~!ブルベ!やった~!」など。
今、パーソナルカラー診断は中高生に大人気です。
私たちは、パーソナルカラーもキャリア教育の一つのツールだと捉えています。
ぬりWAは内面の感情に気づき、言語化して自己理解を深めるプログラムです。
パーソナルカラー(似合う色)は、自己表現のツールです。
自分の魅力や特徴を知り、最適な表現方法を知ることで、自分に自信が持てます。
大学生、中高生のキャリア教育の新しい切口として取り入れています。

みなさんが描いた未来の扉のぬりWA(一部)

色にも感情にも正しい間違いはありません。
お話してくれたことじたいが、すばらしい。
どんな扉?どんな幸せな未来の世界?みらいの私の感情は?そのために今、何をする?
私は、人生はうれしいことも悲しいこともあると思うので、色を温かいオレンジ、黄色、緑などを使った。そこに悲しみの水色も混ぜました。
すると水色は一見目立つけれど、周りの黄色、オレンジ、緑に包まれると目立たなくなるので、悲しみもうれしいこと、楽しことで小さくできると思った。
自分が塗った色から、自分で物事に対する新しい見方を発見できるのがぬりWAです。
ぬりWAは心理分析でも占いでもなく、全ての気づきは自分と他者と対話から生まれます。

生徒さんたちのふりかえりでの感想と受講の効果(一部)

〈①授業を受ける前と受けた後の将来に対するポジティブ度の変化は?②なぜそう感じましたか?

①50%→80%(30%UP)
②今考えている未来に悩んでいるくらいなら、一度それを追いかけてみて、違うと思うなら新たに見つけた夢を追いかければ良いと思えたから。
不安より楽しみなことを考えてテンションが上がって、病んだりすることがなくなると思ったので。
これからも楽しみのためにがんばっていきたいと思いました。

①60%→90%(30%UP)
②自分の夢を叶えて喜んでくれる家族や周りの人のことを考えることができたことによって、ぜっていに夢を叶えようと思えたからです。

①50%→90%(40%UP)
②はじめは自分の将来についてとても心配していたけど、授業を受けて未来が少し明るく見えたから。
自分が将来最高の人生を送れるのかに気づくことができたので、とても貴重な授業でした。

①40%→80%(40%UP)
②いろんな人に進路のことを言われてとても悩んでいました。でも授業を聞いて、自分がしたいことをしようと決意できました。

①30%→60%(30%UP)
②前向きに未来をとらえる事の大切さをカラーから知ることができました。

①50%→80%(30%UP)
②自分の将来や人生に色をつけて、こんなにも明るく素晴らしいものにできるんだと思いました
これからも悩んだら色で将来の自分を考えてみようと思いました。

①0%→70 %(70%UP)
②私は将来に不安しかなくて、最近すごく悩んでいたけれど、 自分のしたいことを見つけ、人生を楽しくするために目標を決めて、それをやり続けることで幸せな人生が待っていることに気づけたから。
自分は将来幸せに暮らしているところを想像してみて、こうなるように今がんばろうと思えたから。

〈全体を通してこの授業(色を使った探究学習)を受けた感想や気づき、知りたいことは?〉

概念にとらわれず、自分の個性を前面に出せるような仕組みになっていた。自分の頭の中を色で表現できて、「未来」に視点を置くことができた。

色で本当の自分を見つけることができるんだと思いました。

思っていることを言葉にして伝えるのは、自分の思いを明確にするためにもとても大切だと思いました。

自分の進路の幅が広がった。

PTAの保護者の方も

今回は、PTAの保護者の方も数名、取材に来られていました。
「自分が幸せな未来を描くことが大切。あなたはどうあれば幸せ?」と生徒たちに投げた質問に、お母さんたち自身が考えさせられたと。
「保護者自身にとっても大切なことだと感じた、この話を聴かせたい」
と言ってくださいました。
母親の幸せは、何より子どもの幸せにつながります。

〈編集後記〉

育英西高校では、主体的に課題を発⾒し、協働して問題解決に向かう⼒を養う時間として、中学1年⽣から⾼校3年⽣まで、毎週「シナジータイム」という時間が設定されています。

その3年生のシナジータイムの1回を担当させていただくことになりました。

中高生のキャリア教育については、こちらの提供プログラムもありますが、導入時期や授業のゴールは、担当の先生とも相談しながらカスタマイズも行っています。

そこで今回は、事前にお打ち合わせの時間をしっかりと取り、3年生の現状と目指すゴールを共有しました。

「高校3年生は、現在進路選択について考え、自分のこれまでの高校生活を振り返りながら将来像と結びつける活動を行っています。

林さんのこれまでの経歴をお話いただき、現在の活動をされるまでにどのような経験をされたか、また現在の活動をされている中でのやりがいなどをお話しいただけると幸いです。

大学進学を目的に進路選択をするのではなく、自分のなりたい姿をイメージして進路選択をしていってほしいと思っておりますので、林さんの講演会がそのきっかけになればありがたいです。」

というご担当の先生のご要望のもとに、職業人講話の要素も併せてカスタマイズし実施させて頂きました。

今回の授業のねらいに対して、ぬりWAを行うことで体感して楽しく学んでもらえたのではと感じています。
この視点を忘れずに、それぞれの高校生活を自分の感情を感じながら未来へ向けて進まれることを本当に願っています。

 

〈講義・講演のお問い合わせについて〉

中学生の探究学習(総合的な学習の時間)、キャリア教育の講義について、こちらの提供プログラムもありますが、導入時期や時間、目的に合わせてご相談しながらカスタマイズも行っています。

地域や学校、団体様での林由恵の講演についてもお気軽にお問い合わせください。

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